マダニが媒介する感染症にご注意ください⚠️
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こんにちは!
池田動物病院 成城通り病院です🏥
毎日厳しい暑さが続いていますね🔥
動物たちも飼い主様も、気軽に外に出かけられない気温ですが、夏休みや夏季休暇には自然がいっぱいの場所へお出かけされる方もいらっしゃると思います。
そんなお出かけされる時に気をつけたい感染症があります!
《SFTS》をご存じですか?
SFTS(重症熱性血小板現象症候群)とは、SFTSウィルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染する、命も脅かす人獣共通感染症です。
また咬まれることからの感染だけでなく、SFTSウイルスに感染し発症したネコちゃんやワンちゃんの血液などの体液にヒトが直接触れた場合、そのヒトがSFTSウイルスに感染する可能性があります。
【潜伏期間】6〜14日
【症状】発熱・食欲低下・嘔吐・腹痛・下痢・頭痛・筋肉痛や一式障害や失語症などの神経症状・リンパ節腫脹・皮下出血や下血などの出血症状など
【致死率】ネコちゃん60%、ワンちゃん40%、ヒト30%
※最大値
今年、関東地方でネコちゃん、ワンちゃん、ヒトにおけるSFTS感染症例が初めて確認されました。
ネコちゃんは、5月にマダニの付着が確認され、その後SFTSを発症しました。発症して数日後に亡くなったと、6月22日付の朝日新聞で報じられました。
また、同じく6月にも関東地方で、飼っているワンちゃんにおけるSFTS感染も確認されました。ワンちゃんは、症状が回復したと報告されています。
そして、7月17日には神奈川県の女性がSFTSを発症し、調査の結果、自宅周辺で感染したと報じられました。女性は発熱や下痢などの症状を訴え入院しましたが、治療後退院し、快方に向かっているそうです。
これまで、関東地方では、飼っているネコちゃんワンちゃんそしてヒトからの発症は報告されていなく、いずれも関東初のSFTS感染と考えられます。
現在SFTSマダニは全国的に生息しており、マダニから野生動物のSFTS感染率が高くなれば、ネコちゃん、ワンちゃん、そしてヒトへの感染リスクも上昇します。致死率も高く、日本では、ネコちゃんは約60%、ワンちゃんは約40%、ヒトは約30%と報告されています。
マダニのシーズンは、春と秋にピークを迎えますが、真夏は成虫になったマダニが秋の産卵に向けて栄養を蓄えるために動物に寄生してしっかり吸血するシーズンです。
よって、マダニ予防対策は季節を問わず、年間を通じて行うことが重要です!
S F T Sの予防は、ヒトが山や草むらに行く時に服装などに注意して家にマダニを持ち帰らないことはもちろんですが、ネコちゃん、ワンちゃんも定期的なノミマダニ予防で感染予防対策をしっかりすることが大切です。
🧑🏼⚕️獣医師からのメッセージ
【飼い主さまに気をつけていただきたいこと】
◆アウトドアレジャーだけでなくお散歩の際にも、飼い主さまも長袖長ズボン・帽子を着用するなどして、マダニに咬まれないようにしましょう
◆お散歩やアウトドアレジャーから帰った際には、飼い主さまも動物たちもマダニに咬まれていないか!マダニが洋服やバッグに付着していないか!しっかりチェックしましょう✅
◆万が一、飼い主さまや動物たちに寄生しているマダニを見つけたら、無理に取ろうとせず、必ず病院で医師・獣医師の診察を受けましょう












