消化器科（内視鏡検査）

慢性の嘔吐や下痢、血便など消化器疾患があり、かつ、その他の検査で原因が特定できなかった場合に、内視鏡検査を行うことがあります。上部消化管（食道・胃・十二指腸）・下部消化管（結腸・直腸）の粘膜を観察し、病変として疑われる部位の生検を行うことができます。生検した組織は、病理検査をすることで診断・治療へと繋がっていきます。腸炎や腫瘍を鑑別するためには、とても重要な検査です。

動物は、誤って異物を飲み込んでしまうことがあります。これらの異物が、嘔吐や下痢といった消化器症状の原因となることは少なくありません。異物が腸閉塞を起こすと、命に関わることもあります。内視鏡を使うことで、食道や胃の中にある異物を確認したり、除去したりすることが可能です。
内視鏡を使って異物を取り除くことができた場合には、0日から3日間ほどで退院することができます。しかし、内視鏡を使わずに胃の中にある異物を除去するには、吐かせる処置を行うか、それでも出てこない場合には開腹手術が必要です。開腹手術を行った場合には、通常3日から7日間ほど入院することになります。